3対1と完敗に近い印象を受けた試合でした。
試合のレビューはこちら → 【レビュー】vsガンバ大阪
試合を今振り返ると、前からプレッシャーをかけて左サイドでボールを奪ったシーンが何度かありました。それが目指すべきスタイルだと思います。
守備に関しては、以下の2点については早めの対策が必要だと思います。
- ディフェンシブサードへ入られたときに連動してプレッシングをかけること
- サイドバックやボランチが上がった際のスペース(もしくは敵選手)を誰がケアするのかの共通理解
選手の評価は当然のことながら低くなりました。

ランゲラック・・・6.5
超決定機などをファインセーブするも、3失点。チームの攻撃的な姿勢の犠牲となった。
森下 龍矢・・・5.0
攻撃的にサイドを駆け上がったが、その裏を狙われ失点の原因となった。相馬とのコンビでは守備面が不安定だった。ボールを奪ってからのパスもプレッシャーを受けるとミスすることが多かった。攻撃でいい面も出したが、決定機にはつながらず全体的に中途半端だった。
藤井 陽也・・・5.5
パトリックとの対人守備ではしっかりと守りきったが、ポジションをずらされることへの対応が不十分だった。ピンチでの危機回避能力や、攻撃参加、最後のロングシュートなど、その才能を発揮しつつある。反面、クリアボールの出しどころやパスの精度など、細かい部分で粗も目立つ。森下が上がった後のスペースのカバーも不十分だった。それらを向上させ、日本代表を目指して欲しい。
チアゴ・・・5.0
前への強さと高さを見せたが、スピード面で脆さも感じさせた。パートナーの藤井の若さもあり、ガンバの攻撃を防ぎきれなかった。
宮原 和也・・・5.5
守備で強さを見せた。しかし、3点目の場面では難しい状況だったがまずシュートコースを消すべきだったか。また、攻撃では効果的にプレーできず。毎回書いているが、アーリークロスなどの武器が欲しい。
レオ シルバ・・・5.5
ボール奪取とゲームメイクで力を発揮し、持ちすぎ・パスミスによるボールロストでマイナス面が出た。
稲垣 祥・・・5.5
積極的な守備、攻撃参加などを見せた。しかし、パトリックなどに狙われボールを奪われる場面もあった。
マテウス・・・5.5
いいプレーもあったが、ガンバのタイトな守備に1対1で止められる場面も目立った。
仙頭 啓矢・・・6.0
ボール奪取からの得点で一矢を報いた。また、途中からボランチへポジションチェンジし、攻撃の組み立てでその能力を発揮した。ただ、中盤でのロストも目立った。3失点目は守備の戻りが遅く油断が失点に直結した。
相馬 勇紀・・・5.0
周囲のフォローも少なく、ドリブルも囲い込まれることが多かった。また、パスの精度がやはり低い。今のうちに基礎練習を積んだほうが良い。ボールを受ける前の状況判断能力の向上も必要だろう。守備では相変わらずポジショニングが悪く振り回されることが多かった。海外移籍を意識し、フィジカル強化に取り組んでいると感じるが、今のうちに戦術面と、パスの基礎技術なども向上させた方がいい。勘は鋭いが、組織的な動きになるとマイナスが大きい。
酒井 宣福・・・5.0
前線からの守備に奮闘するが、ガンバディフェンスの1対1が強くポストプレーが安定しなかった。前線でいい動きも見せたが、決定機も決めきれず。
45分~ 柿谷 曜一朗・・・5.5
ガンバのプレッシャーが弱かったことも有り、ドリブル、パスを使い攻撃をリードした。組織的でないチームに対しては有効な選手であることははっきりした。ただし、守備力を考えると後半のスーパーサブでの起用が適切か。ボールを失った場面ではがっかりするのではなく、すぐに奪い返しにいってほしかった。
60分~ 阿部 浩之・・・5.0
この日も周囲との意思疎通が取れず、うまく噛み合わなかった。ダイレクトプレーなどを見せるも、パスが敵にひっかかることが多かった。
60分~ 吉田 豊・・・5.5
久々の試合でのプレー。ケガの影響はなさそうだった。左足でも精度の高いクロスを上げられると中とのタイミングが合うのだが。
甲田 英將・・・5.5
ファーストタッチ、ドリブルと、この日は切れがあった。ガンバのプレッシャーがゆるかったことも影響していただろう。よりゴールに近いエリアでプレーする方が効果的か。
長谷川監督・・・5.0
この日も攻撃的な采配を実施し、守備のほころびから得点を許した。攻撃に移る際のリスク管理、守備組織の構築が甘く、サイドバックが上がったエリアに敵選手がフリーでいることが改善されていない。センターバックをワイドに開いて対応させるか、ボランチやWGにつかせるか、とにかくもう少し人あるいはパスコースをケアする守備が必要か。WGとサイドバックの間に敵選手にワイドに開かれたときのケアの仕方も中途半端で敵の狙い所になっている。
オーバーラップし人数をかけた攻撃の構築を進めているが、今は一旦、ディフェンシブサードでの守備の改善を優先させたい。
名古屋グランパス・・・5.0
攻撃に重点をおき、失点してしまう流れは変わらず。仙頭のボランチ起用でビルドアップ力は向上したが、その場合、守備面のマイナスを相殺するメンバーやシステムが必要と感じる。監督交代後のシーズン序盤であるが、同様に苦しむガンバに大敗したことは、今シーズンの難航を決定づけてしまった感がある。
ガンバ大阪・・・6.0
パトリックの前線でのボール奪取力・決定力などの個の力と、硬いDFライン、そして運をしっかり味方につけて勝利した。名古屋のように無理な攻撃を仕掛けないため、完全に崩される場面は少なかった。現在のチーム状況を踏まえ、現実的に戦って勝利をつかんだ。前からプレッシャーをかけ、ポジショナルに攻撃すると、名古屋は守りきれず、ビルドアップも難航した。ダワンの守備の強さ、攻撃力は効果的だった。また、最終ラインの1対1が強く、特に名古屋のポストプレーの多くを潰した。
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