先日の鹿島戦、なんとか引き分けに持ち込んだグランパス。
水曜日は長谷川監督の古巣、FC東京との一戦です。
互いに連戦、かつ名古屋はコロナ罹患の選手もいるため、選手の疲労度を考慮した選手選考が大切になりそうです。控え選手も含めた選手層の戦いです。
システム:守備が安定する3-5-2か。状況によっては4-4-2を。
ここ2試合、3-5-2システムにより、やっと守備に安定感が出てきました。
弱点となっていたサイドの守備と、中盤の守備強度・人数不足をこのシステムで解消しました。
FC東京戦も3-5-2システムが適しているかもしれません。
敵チームのFWの状況により、柔軟に対応を
ひとつ気になるのは、東京が3トップのシステムであることです。
もし、FC東京のFW3枚が高い位置で3トップを維持するのであれば、名古屋は4バックにして、DFを1枚余らせる形にした方が安定すると思います。
本来なら同数のDF3枚でマンツーマンでつくのが理想的ですが、今のチーム全体の守備組織はまだまだレベルが低いのでリスクが高いと感じます。
WBに入るであろう、森下、吉田、内田などが状況に応じてサイドバックの位置にずれる形で対応すると安定すると思います。
システムにとらわれず、相手FW+1枚で対応を
3-5-2、4-3-3などとシステムに縛られ過ぎると守備バランスが崩れやすくなると思います。
守備組織がボロボロだった頃の、バックラインに人数が余り、さらにFWが高い位置を取りすぎて、中盤がすかすかになる状況だけは避けたいところです。
相手FWの枚数+1枚の最終ラインでしっかり守りつつ、中盤の枚数を確保する戦い方がベストと感じます。
そう考えると、4-3-3はこれまで中盤の人数不足を引き起こしてきたので、4バックの場合は4-4-2が適していると思います。
攻撃面:FC東京の前からのプレスでビルドアップは難しくなる
札幌戦を少し見ましたが、FC東京はマンツーマン気味に前からプレスをかけてきます。
おそらく名古屋のビルドアップはかなり難航することが予想されます。
それを考えても、中盤の人数を増やす配置で戦う方が適していると思います。
鹿島戦でのビルドアップ、鹿島は本当に強かったのか?
鹿島戦では、DFライン、特に左の丸山からの正確なロングフィードがビルドアップで効果的でした。
名古屋の一つの武器になるのは間違いないですが、同じことがFC東京相手にもできるとは思っていません。
鹿島よりも、FC東京の方が前からのディフェンスが厳しいからです。むしろ鹿島の守備はかなりゆるかったと感じます。
鹿島は強力な2トップを擁しましたが、全体の組織力はそこまで高くなかったです。
チームの総合力という面では、FC東京の方が手強いのではと感じています。
中盤でのつぶしあいを制して、得点につなげられるか?
前からマンツーマン気味にプレスをかけるFC東京の守備をかいくぐり、どう得点を取るのか?
つなぐ攻撃は厳しくチェックされそうなので、理想としては広島戦のように2トップでの速攻に期待したいです。
ボールの奪い合いが多く、攻守の切り替えが頻発すると予想しています。
運動量・サポートの質と量が重要になると思います。プレスをかけられたときのビルドアップと、攻撃時のサポートの質の低さは名古屋の大きな弱点なので、基本的には苦しい戦いになると予想しています。
守備を安定させ、スキを突いて得点を狙う
チーム状況などを踏まえると、引き分け、もしくはFC東京の1点差勝利あたりが妥当な結果になると予想しています。
しかし、名古屋も失点をとにかく回避し、カウンターなどで1点をもぎ取れば勝利できる可能性もあります。
ベタベタに下がった守備ではなく、奪った後の攻撃も意識した固い守備が必要です。
チームとしての方向性、プレッシングサッカーの構築を希望したい
この先はやや過激な思想の文章になっています。サッカー好きが言いたいことを言っているだけだと優しく受け止めてください。
長谷川監督はアグレッシブというキャッチフレーズを使い、攻撃的なチームを作ろうとしています。
しかし、そもそもの守備力・組織力が高くない状態で攻撃面にだけ力を入れた結果、チームは空中分解してしまいました。
もうさすがに、昨年の名古屋の堅守は幻と消えたことに気づいたはずです。
今の名古屋にまず必要なのは、レベルの高い守備組織の構築
今年の名古屋にまず必要だったのは、強いチームになるための本当の意味でレベルの高い守備組織です。
時代遅れのゾーンディフェンスを、現代的なプレッシングサッカーへ変革させること。これが最重要課題だと思います。
今FC東京が見せている、チーム全体が組織的に動き、マンツーマン気味にプレスをかけてボールを奪うプレー。長谷川監督に期待しているのは、そういったプレッシングサッカーを植え付け、さらに高いレベルに引き上げることです。
今の段階で必要なのは、決して流麗な攻撃サッカーではないと思います。
まずアグレッシブな守備を構築し、そのあとで攻撃面でのアグレッシブさの構築を
今シーズンここまでのように、1得点を狙うことの引き換えとして、2点3点取られてしまう戦い方では、残留争いに巻き込まれることが見えていました。
そもそも昨年の名古屋の守備組織・レベルは他のチームと比較して、本当に圧倒的に高かったのか?
レベルは高くないが、結果だけを重視する戦術を採用し、敵チームのレベルが低かったからよく見えただけなのでは?個人的にはそう捉えています。
この状態で攻撃面だけに注力したばかりに、点が取れないだけでなく失点が増えて負け試合ばかりになってしまいました。
まずは守備からチームづくりを
いつも書いていますが、降格を避けつつ、チームの組織力を上げていく。そのためには、まずは守備の組織力を向上させることが最適解だと思います。
攻撃のレベルが低くても守備のレベルが高ければ引き分けに持ち込めます。しかし、たとえ攻撃のレベルが高くても、守備のレベルが低ければ決定力次第で負ける不安定なチームにしかなりません。
過去2年間、マッシモが守備を重視していたのは、まさに結果を出すためです。彼の問題は結果を出すことだけに集中し過ぎて、チームのレベルを上げようとしなかったことです。
長谷川監督には結果を出すためだけに作られた組織レベルとインテンシティの低いチームを引き受けたという認識を改めて持って欲しいです。
今年1年はプレッシングサッカーの構築。余裕があれば速攻のレベルアップ。攻撃面に重点的に着手するのはそのあとで十分です。
年単位での改革が必要なくらい、名古屋の組織力・インテンシティが低いことは忘れてはいけません。
かなり辛口に書きましたが、誰も言わないので言わせてもらいました。
十分なお金をかけているにも関わらず、いつまでたっても弱いままの名古屋は見たくありません。
普段の練習から、インテンシティを上げること。激しくデュエルしてボールを奪うこと。組織的に連動し、敵選手のパスコースを限定し自由を奪っていくこと。それを作り上げることが最優先事項です。
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