【マッチレビュー:徳島ヴォルティス戦】名古屋グランパス、アウェー戦 ルヴァンカップBリーグ第6節

グランパス

総括:今年最高のプレッシングサッカーで2点差勝利!

若手、サブを起用した大胆な布陣でしたが、今年最高のプレッシングサッカーを展開し、2点差で勝利しました。

得点も、CKから前半10分に吉田温紀の初得点と、前半44分に阿部が追加点と、理想的な時間帯に取れました。

前半途中から、徳島が強度を上げて攻勢を仕掛け、名古屋は攻撃の形が作れない状態だったので、この2点目は非常に大きかったです。

J2の徳島相手ではありましたが、今後に期待できる内容と結果でした

スタメン:若手・控えを積極的に起用

サブも含めかなり積極的な起用です。

見切れているサブは、豊田、宇水、石田、齋藤、金崎です。

実力差はありますが、長谷川監督らしい大胆な起用です。

こちら徳島です。

前半:今年最高のプレッシングサッカーで、2点リード

多くの控えメンバーが並んだスタメンでしたが、今日が今年一番いいプレッシングサッカーを展開しました。

相手に恵まれた面もあるかもしれません。

特に、阿部、甲田と、左WB吉田が高い位置からインテンシティ高くプレッシャーをかけ、徳島の攻撃防ぎます

そして、10分、CKから吉田温紀が初ゴールで先制です。阿部のキック精度も高かったです。

勝つしかない徳島は、前半途中からギアを上げて攻勢にかかります。プレスも強く、名古屋は防戦一方です。それでも、中盤の守備が消滅する悪い癖は今日はほとんどありませんでした。

耐え忍んだあとに、44分、稲垣が失ったボールを再び奪い返し、クロス。柿谷がスルーし、阿部が丁寧にインサイドキックで流し込み追加点です。

理想的すぎる流れで前半終了です。

後半:運動量も維持され、プレス衰えず。無失点で勝利

前半、相当飛ばしたのでスタミナが心配でしたが、試合を通してプレスは維持されました。

特に運動量が多かった阿部、甲田はあらかじめ交代ありきの動きだったのかもしれません。

得点は奪えませんでしたが、サイドから低く鋭いクロスを上げ、ゴールに飛び込む攻撃も何度も見られました。

62分、甲田・稲垣OUT→石田・中谷IN。

宮原がボランチです。慣れないポジションで心配はありましたが、チェイスのゆるい前線をカバーするかのごとく、かなり高い位置での効果的なチェックで名古屋の守備を安定させました。

交代で入った石田には期待したのですが、守備面の運動量とインテンシティが低すぎました。どのような指示があったのか、不安になりました。攻撃面に関しては、センスを感じさせました

74分、阿部・柿谷OUT→金崎・豊田IN。

初出場の豊田でしたが、攻撃センスを感じさせました。守備のインテンシティが高まれば、戦力になれそうです。

徳島に得点を与えず、2点差で勝利です!

良かったところ:理想に近づいたプレッシングサッカーで勝利

今年最高のプレッシングサッカー

レギュラー以外の選手が多く出場しましたが、今年最もいいプレッシングサッカーでした。

前からのプレスと、高いDFライン、敵選手のパスコースの消し方など、かなり良かったです。

阿部、甲田、吉田らのプレーが特に光りました。

吉田温紀のフル出場、初得点。攻撃でセンスを見せる

CKから、叩きつけるヘッドで先制点!

ミスはありましたが、1試合を通してプレーし続けました。

やはり攻撃センスは高いです。状況判断の速さと、運動量、この2点を向上させ、レギュラーを奪う存在になって欲しいです。

速攻、サイドからの質の良いクロス

ボールを奪ってからの速攻、そして、サイドから質の高い低くて早いクロスが見られました。

中の選手が合わせられれば、得点は増えてくると思います。

若手・控え含めた選手の躍動

阿部、甲田は守備の運動量だけでなく、攻撃でも持ち味を発揮。

チアゴは得意の高さと前に出る守備で名古屋を支えました。

WB吉田は高い位置取りで前からのチェックで中盤の守備を引き締めました。

宮原は相変わらずの守備の強さ、さらに、ボランチでも前からの守備が非常に効果的でした。

相馬、稲垣も持ち味を出してくれました。齋藤もしっかり守備に走り、自分の役割を果たしました。

改善したいところ:前線の守備、サポート不足、安全なクリア

FWへの守備の指示、柿谷、石田

監督からある程度の守備免除の指示があったとは思います。しかし、阿部・甲田・齋藤が効果的な前からのチェイスを見せただけに、柿谷と石田の緩慢な動きにはイライラがつのりました。

守備を免除するのであれば、攻撃でマテウスのように違いを作らないと割に合いません。

プレッシングサッカーを展開するのであれば、もう少しインテンシティ高い守備が必要では?

攻撃時のサポート不足。

名古屋の永遠の課題ですが、マイボールになったときのサポートの少なさは要改善です。

ときおりいい動きを見せることもあり、後半に左サイドでパスの連携で崩したシーンなどもありました。

しかし、やはり全体的にサポートの動きが少ないです。アグレッシブなサッカーに高度なサポートの動きは必須です。

危ないビルドアップ、もっと明確にクリアを

Jリーグはボールを繋ぐ意識が高いため、無理にパスをしてボールを失うシーンが目立ちます。

特にディフェンシブサードなど、ボールを失ってはいけない場所でのパスミスは厳禁です。

安全かどうか判断できない場合は、もっと思い切って相手DF裏へクリアしてしまえばいいです。

クリアが必要かどうかを判断する力と、クリアする能力は絶対に必要です。

所感:相手に恵まれるも、理想的なサッカーを展開

J2の徳島相手でしたが、気持ちのいいプレッシングサッカーを展開しました。危ない場面もありましたが、中盤の守備組織も持ちこたえました。

この方向性で間違っていません。あとは質を上げていくだけです。

堅守なくして速攻なしです。

高度なサッカーをするためには、組織力、考える能力、走る能力が絶対に必要です。インテンシティもさらに高めたいところです。

若手・控え選手の活躍

吉田温紀の初得点とフル出場、甲田のプレー、豊田も初出場と、ユース出身選手がしっかりと結果を出しつつあります。石田も攻撃面のセンスを感じさせました。

しばらく公式戦に出ていなかった宮原も、途中からボランチで入り、守備の強さを見せてくれました。対戦相手が強くプレスをかけてきた際に、ボールを失わなければボランチで使いたいところです。

育てながら戦うという側面は、非常に素晴らしいと感じます。

引き続きプレッシングサッカーのレベルアップを

この勝利で、ルヴァンカップ予選を見事勝ち抜きました。

サッカーの内容も徐々に良くなってきています。

当面は、プレッシングサッカーのレベルアップに重点的に取り組んでいきたいです。

攻撃はサポートのレベルアップでしょうか。

まだまだ厳しい試合も続くでしょうが、確実に前進していることを感じた試合でした。

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