改善が見られつつある攻撃面:丁寧なインサイドキックとサポート
マッチレビューは守備面に比重を置いて書いたので、今回は攻撃面についてです。
改善された点:丁寧なインサイドキックと、最低限のサポート
開幕2戦目まで、特に問題だと感じた、インサイドキックの精度とサポート不足。
柏戦では、各選手が丁寧なインサイドキックでビルドアップを実行していたと思います。
また、サポートの動きも、最低限は実行できていたと感じました。
昨年もときどき見られましたが、インサイドキックをダイレクトでつなぐシーンはやはり楽しいです。
基礎のレベルアップでもう一段上のビルドアップは可能
引き続き、インサイドキックの精度とパススピードを向上させれば、敵も容易にボールへ詰められなくなります。
今はまだよく見ると、ボールが無駄に変化していたりします。足の振り・ミートの瞬間がまだまだ甘いんだと思います。パススピードも反復練習を繰り返せば必ず上がります。→インサイドキックの練習方法
サポートの質・量・スピードも、より向上させれば、ビルドアップと攻撃はもっとスムーズになるでしょう。
柏戦では、ビルドアップで相手の守備の裏をかく縦パスが何度も見られました。アタッキングサードへつながる縦パスも何本もありました。ダイレクトパスがつながるシーンも増えてきた印象です。
パスがつながる攻撃はワクワクします。十分なサポートを実行しつつ、シャープなダイレクトパスで攻撃を組み立てるのは私の大好きなサッカーです。
気になること、普段の練習の内容と強度
開幕から、いや、昨年から散々書いてきた、攻撃でのサポート不足と、守備での連動不足。
徐々に良くなっては来ていると感じます。とはいえまだまだ不十分。
この2つの問題は、表裏一体で、根源は同じところにあると推測しています。
当たり前のことですが、普段の練習です。そして、チームとしての方針です。
組織的なプレッシングの練習をすれば、練習相手はそれをかいくぐるための高度なサポートの動きが必ず必要になります。
逆に、高度なサポートの動きの練習をするなら、守備側はボールを奪うために組織的に高度なプレスを実践する必要があります。
このどちらも不十分な名古屋。つまり、組織的に高度なプレーへの取り組みが全くない、と推測しています。インテンシティの高さも個人任せではないかと感じています。
これ、対戦相手の組織レベルが上がっている現状、致命的です。
鳥かごは、結構やっていると推測します。パスはみんな楽しそうに回しているので。
速攻と、遅効の練習ばかりやっているのではないかと推測しています。
しかし、今必要なのはもう一段前のレベル、組織的なプレッシングとサポートの部分だと感じます。そのレベルを上げ、インテンシティを上げれることが大前提だと感じています。
それをマスターしてから、プレッシングサッカーなのか、ポジショナルプレーなのか、いずれかの方向へ進むべきだと私は感じています。
普段どんな練習をしているか、一週間くらい、じっくり見てみたいところです。
クラブとして、組織力の向上を置き去りにしてきた結果
そこそこの戦力を有しながら、強豪になりきれなかった名古屋。
それは、クラブの方針として、必要最低限の組織力の構築を怠ってきたからだと感じます。
毎年毎年、選手を代え、うまくいかなかったら監督を代えを繰り返してきました。選手が代わり過ぎたら、組織力の成熟が遅れます。
クラブとしての一貫した方針をそろそろ持ち、監督に要望を出す、あるいはクラブカラーに合った監督を選ぶことが必要だと感じます。
それが難しいのであれば、高度な組織サッカーを構築できる監督を招集するしかないと思います。
実績だけで監督を選ぶ時代は、もう終わりにする必要があります。
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