【名古屋グランパス、開幕3連敗無得点】長谷川監督就任当時を振り返る

グランパス

10年ほどの空白期間のあと、私がJリーグ観戦に戻ったのは、マッシモ終盤からです。

その頃から、名古屋のサッカーのレベルは決して高くありませんでした。

そしてそれは、Jリーグ創設当初から、あまり変わっていません。

いい選手といい監督がそろった短期間のみ、おもしろいサッカーが見られるチームでした。

ちなみに、ごく短期間ですが、光り輝いた、風間サッカーを見逃したのは、少しもったいなかったと感じます。

今回は、長谷川監督就任前後に感じたことついて、振り返ってみます。

幻だった名古屋の堅守。長谷川監督には堅守速攻の構築を期待した

2021シーズン終盤、「堅守の名古屋」という触れ込みを真に受けて、マッシモ采配の名古屋の試合を見ました。

衝撃を受けました。全く堅守ではありませんでした。

選手がゴール前に引くだけ。

なんとなく相手選手の邪魔っぽいことをするだけ。

組織的連動性なし、厳しいフィジカルコンタクトなし。

相手のミスを待つだけ。

期待値が高かった分、よりレベルの低い守備だと感じました。攻撃は言わずもがなです。

リーグ終盤、選手のモチベーションも低く、疲労もあったでしょう。しかし、それを差し引いても、本当の堅守からは想像できないその内容に、「堅守の名古屋」というフレーズはマスコミが作り上げた虚像であったことに衝撃を受けました。そこに堅守は存在しませんでした。

とはいえ、私が見ていない期間に、「堅守」が実在していた可能性はあります。

実際に失点が少なかった期間があったことも事実です。

しかし、私が見た名古屋には、堅守の面影など全く感じませんでした。

組織力の低さは驚くべきものでした。

新しい監督にとっては、試練となるチーム状態だったことは、間違いないです。

「FC東京の堅守速攻を作った長谷川監督」の就任

そのような状況で、監督に決定したのが、長谷川監督でした。

組織的なサッカーが必要な名古屋にとって、決してベストではなかったと思います。

しかしそれでも、ある程度理解できる選択ではあったと、当時は感じました。

それは、選手・監督としての実績と、オリジナル10である歴史ある名古屋を率いる格を考えると、妥当なものと感じました。

それとともに、当時の長谷川監督についての評価が、「FC東京の堅守速攻を作った長谷川監督」というものが多かったからです。それであれば、今の状態の名古屋を任せるにはうってつけと感じました。が結果的には、マッシモの件でマスコミに騙されたにもかかわらず、この評判を信じた私が愚かでした。

のちに、少数派であった就任否定派の意見が正しかったことを思い知ります。

しかしこの頃は私もまだ若かった。

マッシモ終盤期の最悪の守備を、せめて本当の堅守と速攻に作り替えてくれるなら、監督就任の意味はある、と考えました。組織的な攻撃はこの際できなくてもいいと考えました。それくらい、当時の名古屋のサッカーはひどかったと感じたからです。

本格的な組織力の高いサッカーへの前段階として、守備組織の構築だけでも十分おつりがくる、そう考えたからです。

長谷川監督就任直後、改善の気配は・・・

そして、長谷川監督就任後の2022年シーズン。

仙頭、酒井、レオシルバらを加えたメンバーで開幕。

プレッシャーをかけられる、フィジカルコンタクトにも強いメンバーがある程度そろい、プレッシングからのカウンターサッカーを構築していくものと考えていましたが、実情は。

まさかの攻撃重視の思考。

守れない守備の再構築もあいまいなまま、攻撃面のトライを繰り返すサッカー。

仙頭や酒井が、プレスへ行くのかどうか、迷っていたシーンが印象に残っています。

そして開幕以降、徐々にプレッシングの強度も落ちていった気がします。

不安定な守備をいつまでも引きずるその方針に、誤った感情でしたが、個人的には騙されたという感情すら抱いてしまいました。

堅守速攻ではないのか?と。

私がマスコミや巷のサッカー評を信じなくなった決定的なできごとでした。

また、当時の長谷川監督が何度も唱えていた、

「柿谷がキーマン」

という言葉には非常な危機感を抱きました。

私が最重要課題と感じていた守備面の整備より、攻撃面に注力していたからです。

(ちなみに、今年の「森島がキーマン」発言にも同種の危険性を感じています)

その後、チームは低空飛行を続けます。

一向に改善しないチーム状況に、私はシーズン中盤からは、監督交代、少なくとも戦術構築できるコーチの追加招集を訴えることになりました。

そんなある意味不毛な状況が、今年で3年目に突入することとなります。

長谷川監督の指揮内容について、謎に感じる部分を書こうと思いましたが、就任時の文章が思った以上に長くなったので、それは次の機会があったら、にします。

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