【名古屋、ルヴァンカップ優勝】名古屋グランパス vs アルビレックス新潟 3対3(PK:5対4)

グランパス

名古屋、ルヴァンカップ優勝!チームの皆さん、おめでとうございます!

新潟とのルヴァンカップ決勝。

PK戦にまでもつれる激戦の結果、見事勝利!

名古屋が優勝カップを手にしました。

今期でチームを去るランゲラックにも、うれしい手土産を渡すことができました。

今日はひとまず、祝杯です!

概要:名古屋のプレス対新潟のパスサッカー、新潟のミスから名古屋が優勢に

名古屋はケガが心配された、野上・河面がスタメンで、ほぼベストメンバー。

攻守に安定したプレーを見せます。

対する新潟も持ち前のパスサッカーで華麗なビルドアップを見せましたが。

永井・和泉・森島らの前線から始まる名古屋のプレッシングに新潟GKがパスミス。永井が冷静にダイレクトでゴールへ沈め、名古屋が先制。

ハイプレスに対するポゼッションの相性の悪さが、如実に表れたシーンでした。

名古屋がパスをつなぎ、追加点。限りなく勝利を引き寄せたが

先制したことにより、試合の流れは名古屋。

新潟の攻撃を防ぎ、逆にパスをつなぎ相手ゴール前に迫ると、相手DFライン裏へ走った稲垣がヘッドで落とし、受けた和泉が冷静にパス。フリーの永井がこれも正確にゴールへ流し込み、追加点を決めます。

ここまでは、名古屋必勝の試合展開でしたが。

疲労がたまった後半、同点に追いつかれる

後半、時間が進むにつれ、名古屋の選手の足が止まりだします。

前半からのハイプレスの代償です。

交代で運動量を上げたいところでしたが、その前に新潟が3枚交代し、反撃の得点を許します。

失点後に、和泉 → 山岸

さらに、永井・野上 → 中山・菊地

試合予想で、最重要点として挙げていた、右WBの守備をこなせる選手が不在となり、守備面の不安が高まります。

WBの守備力が、今のフォーメーションでは命綱です。

試合は、新潟がペースを握り攻め立てます。名古屋は疲労も重なり、ちぐはぐな守備ながらも耐える時間帯。中盤底の守備網が消滅する最悪の状態にはなりませんでしたが、かなり危ない展開。

前線からのプレスもなくなり、守備力の下がったメンバーで厳しい戦いが続きます。

それでも、危険な時間帯を守り切り、あと数分で優勝、というところで、新潟に同点ゴールを許し、試合は延長へともつれ込みます。

延長戦、追加点でリードも再び追いつかれ、PKへ

延長戦から、森島・徳元 → ユンカー・山中

守備力は低下しますが、得点は取れる布陣。

そして、その狙い通り、山中のクロスをユンカー、山岸でつないで、中山がゴール。

今度こそ、守り切れば優勝でしたが。

延長後半から、椎橋 → 吉田

しっかり守りたいところながら、どちらかというと攻撃重視の選手の投入に不安がよぎります。

そして、案の定、同点ゴールを許し、あわや逆転のピンチもありましたが、なんとかPK戦へ。

新潟が一人外し、名古屋が全員決めきって、優勝です。

選手評:ベストメンバーの前半は文句なし、後半は新潟の戦略にも苦しんだ

永井:試合の流れを引き寄せた、正確に決めた2ゴール。さらに、前線でのハイプレスで何度もボールを奪う守備。お世辞ではなく、二人分の仕事をこなしたと言ってもいい内容。

和泉:前線でのプレス、つなぎ、2点目のアシストなど、攻守に効いていた。持ち過ぎが無くなり、状況判断に基づくシンプルなプレーを選択するようになり、明らかにプレーヤーとしての質が上がった。

森島:こちらも、走・攻・守、全てのシーンでクオリティの高さを見せた。苦しいシーンでもボールを失わなず、適切に攻撃を作るプレーが名古屋有利な試合に導いた。

野上:ケガの影響も感じさせないプレー。右サイドに攻守の安定性を与えた。

徳元:こちらも、左サイドの攻守において抜群の働き。後半は、ダニーロにさすがに苦戦したが、それを補って余りあるプレーだった。

稲垣:激しい守備と、2点目につながるゴール前への飛び出し。攻守にチームを引っ張る。中盤底の守備網の維持も今日はなんとか持ちこたえた。

椎橋:安定した守備と、時折見せる鋭いパスで勝利に貢献。クリアの判断はやはりいい。プレッシャーが高い試合での攻撃面のクオリティをいかに上げるか、が今後の勝負。

内田:新潟の攻撃に苦しみながらもなんとか食らいつく。選手交代で、チーム全体の守備力が下がっていくと、やはり苦しいシーンが増えた。右サイドの攻撃が停滞した際の縦へのフリーランは効果的だった。

三國:ラインコントロールしつつ、DFライン中央で、相手攻撃を防ぎ続けた。鋭い縦パスもあった。このまま成長し、代表を目指してほしい。

河面:休養も十分なためか、いつにもまして安定した守備を見せた。ロングフィードのパススピードも少し上がった印象。速くて正確なロングフィード、J1で活躍し続けるためにマスターしてほしい。

ランゲラック:優勝のかかった試合も、いつも通りの安定感でピンチを救った。先に失点していたら、大敗の可能性もあった。MVPおめでとうございます。

山岸:安定感抜群の胸トラップに始まり、やはり全体のクオリティが高い。ただ、守備についてはやはりチームとして約束事を決め守備組織の一員に組み込みたい。

菊地:先発組とそん色ないプレーで、終盤の名古屋を引っ張った。交代選手として控えているのは本当に心強い。

中山:失点につながるPKを与えたが、3点目を取り返す。今後もJ1で活躍するには全体的なレベルアップが必要。まずはクロスのレベルアップから取り組むのがベストか。山中レベルが望ましい。

ユンカー:疲れのたまった新潟に対し、危険な存在としてプレッシャーを与えた。組織的な守備の動きをチームとして与えたい。

山中:得意の左足で、3点目につながるクロス。守備力が向上するかどうかで今後の活躍は左右される。

吉田:椎橋に代わりボランチに入ったが、完璧に代役をこなすにはいたらず。攻撃でも違いを見せるプレーは出せなかった。状況判断の速さと、シンプルにスピードを向上させることができるか?

新潟:魅力的だったパスサッカー。ハイプレスに正面から向き合う必要があったか?

2度リードされるも追いつき、あわや逆転に迫ったプレーは見事でした。

名古屋のプレスをかいくぐったパスサッカーは見ごたえがありました。

後半に勝負所を作る、采配・選手交代も見事でした。

ただ、相性の悪いハイプレスにわざわざ正面からポゼッションを押し通し、ビルドアップのミスで失点したことにより、流れが名古屋に傾いたのも事実。

相手がチョキを出しているのに、常にパーを出す必要はありません。

相手の戦術によっては、シンプルに相手DFラインの裏を狙うプレーをもっと組み込むべきと感じました。

選手交代後以降はそこをしっかり狙って得点も奪っています。

戦術に縛られすぎる必要はなかったと感じます。

プレッシャーを強めて流れを引き寄せようとした矢先のミスからの失点、これが全てだったと感じます。

優勝おめでとうございます。山場はしっかりと作った

今シーズンは、開幕3連敗、その後も不安定な状態が続きましたが、カップ戦優勝という、大きな成果を残してくれました。

今日は勝利の美酒に酔いしれたいです。

チームの皆さん、お疲れさまでした。

優勝、おめでとうございます。

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