25J13【名古屋グランパス vs 柏レイソル】1対2、運にも見放された敗戦

グランパス

総括:実力通りの敗戦。降格は現実的な問題に

厳しい状況が続く中での、上位に位置する柏との一戦。

過去の対戦成績では非常に相性のいいチーム。なんとか勝利し、降格圏からの一刻も早い脱出を図りたかったのですが。

試合開始早々に、幸先のいい先制点を取ったものの、そのあとに追加点を決めきれず。

前半のうちに追いつかれてしまい、そこからは柏優勢の流れ。

ハイプレスも組織的な連動性が甘く、試合が進むにつれ当然のごとく運動量が厳しくなり。

後半に逆転され、そのまま敗戦。

このままでいいのでしょうか?

少し、話しは変わりますが、

こちらは、長谷部監督の就任2年目の開幕戦のブログです。 → 2023年開幕戦

1年経っても、サッカーの質がほとんど上がっていない点を書いています。この状況が続くなら、新監督を早く探してください、と書いてます。就任初年度については優しい気持ちで応援していましたが、21節で我慢の限界に達してブログを停止しています。

急には難しいかもしれませんが、今後は、サッカーの質を上げられる監督を希望します。

スタメン:中山が左サイド、それ以外は継続メンバー

前節、左WBでそこそこの動きを見せた中山を左WBの先発で起用です。

それ以外は前節と同じメンバー。

長谷川監督らしいです。

無謀なプレスでもある程度は機能。しかしレベルの低さは変わらず

この日も名古屋は唯一、有効な戦術であるマンツーマンハイプレスで、勝負を挑みます。

長谷川監督ができる唯一の組織戦術です。指示さえ出せばあとは選手がやってくれます。

体力的に問題がない序盤は、危ない場面もありながらも、プレスによって試合を優勢に進めます。早い時間に先制したこともあり、もし追加点を取っていれば、勝利も見えたかもしれません。

しかし、この日は惜しいシュートがことごとくゴールバーに阻まれました。運にも見放されかけている気がします。

また、根本的に、プレスについても、組織的な統制が甘く、パスコースが空いている、フリーな敵選手がいるなど、危険な状況は多かったです。

スタミナが切れた後半は特にひどく、FWなど交代した選手だけは前から行くが、交代してない周囲はついていけずに、連動性が全く取れないことも多かったです。

ハイプレスはシーズン通して、必ずどこかで使うことになることはキャンプ前からわかっていたはずです。組織的な動きをトレーニングしてあったのでしょうか?

1試合を通してのスタミナ管理もほぼなかったようですし、山岸を出すのであれば、少し引いて山岸にプレスのスイッチ役を任せるやり方の方がうまくいった気がします。

全てが行き当たりばったりだと感じます。

選手評:左サイドの攻撃で中山は目立ったが

永井:ハイプレスの主役としてとにかく走りチームを引っ張ったが。ダイレクトの勝負のパスも珍しく決まったが得点には至らず。

マテウス:うまさや強さを見せ、違いを作りはしたが、いつも通り持ちすぎる面もあった。守備もがんばってはいるが、チームとしての組織的な守備の動きを植え付ける必要がある。

森島:こちらもテクニックと運動量、ゲームメイクなどで攻守に貢献する。左サイドを中山との連携で崩すシーンは効果的だった。

和泉:いつも通りの安定したプレーを見せる。チームを救える選手になるためには、やはり針の穴を通すようなパス精度を身につけることが必要か。

中山:名古屋加入以降で、初めて効果的なプレーをした試合。左サイドでの1対1、中の状況に合わせたクロス、縦に走ることで攻撃を作ったプレーなど、攻撃面では非常に効果的だった。しかし、守備面ではやはり危ないプレーが多い。1失点目につながる自陣危険なエリアでの状況が把握できていないドリブルは絶対に無くさなければならない。現段階での評価は、1点取れるかもしれないが2点取られる可能性のあるプレーヤーと感じる。

稲垣:いつも通り、豊富な運動量で攻守に激しくプレー。先制点も決めた。終盤までがんばったが、今の名古屋の戦い方ではやはり1試合戦い抜くのは厳しい。プレス回避などは少しずつ向上している部分も見られる。

椎橋:柏のプレスが弱い状況ではいいパスも見られた。左サイド、中山の上がったポジションからのパス出しの役割は特性的にも合っているだろう。しかし、今の名古屋のハイプレススタイルを90分はやはりスタミナが持たず、終盤は厳しかった。プレスへの対応も少しずつ良くなっている印象。背後の状況を把握する意識は高めてほしい。

野上:全般的にバランス良くプレーした印象。しかし、終盤、原が入った後に、縦に上がる場面では連携がうまく取れていないようにも見えた。チームとしての整備が必要。

三國:2失点に絡んでしまう。細谷にフィジカルコンタクトで負けた部分は、DFとして反省し、シンプルにフィジカル強化に努めてほしい。それ以外でも、状況判断やポジショニングなどは佐藤などから学んでほしい。高さ、スピード以外の部分を平均点まで上げたい。

河面:柏のプレスが弱かったこともあってか、効果的なパスが多く、パスミスは少なかった印象。危険なパスだけは無くさなければならない。柏FWに苦しめられるもファウルでつぶすなどなんとか対応していたが、失点シーンは防ぎきれず。終盤はスタミナ面も苦しかったか。

シュミット:プレーはいつも通り高水準に安定している。試合終了後の表情が険しかったのが心配。コメントからも、チーム自体に危機感を抱いていることがうかがえる。

山岸:ボールが入った時はうまさを見せたが、ボールが入ること自体が少なすぎた。惜しいシュートもバーに阻まれる。立場的には決めてほしいシーンではあったが。プレスの意識もあったが、チームとしての組織的な統制が必要だっただろう。今後のチームの中心としての活躍が期待される。

浅野:攻守に懸命にプレーするも、守備面はやはりあまり得意ではなさそう。ゴール近くでのプレーに専念させたい。

原:正しい状況判断や考えたプレーをするも、チームを救うまでには至らず。野上との連携不足はもったいないところ。

徳元:鋭いクロスも、得点には届かず。守備では的確にプレーし、追加の失点は許さなかった。ゴリゴリとドリブルするタイプではないため、今後も中山が先発で選ばれてしまうのか。

菊地:終盤にWBで入ったが、試合を動かすことはできなかった。状況的にはスタミナが切れたボランチを代えるべきだったと思うが、フィジカル面を考えての起用だったか?

柏:ターンオーバーしてもしっかりと勝ち切る

リカルド・ロドリゲス監督が就任し、新規獲得選手が躍動し一気に上位争いに加わった柏。

パスをつなぐ攻撃に目が行きがちですが、それと同等かそれ以上に大切なのは、同時に固い守備も構築したことだと感じます。

守れないチームは今のJ1では勝てません。

そこも踏まえたチーム作り。ターンオーバーしたメンバーでも、名古屋を粉砕しました。

前半勝負の名古屋に失点を許しますが、前半のうちに同点に追いつく。この時点で勝負は決まっていた気もします。

何かを変えるのか、他チームが落ちるのを待つのか?

長谷川監督、フロントは、おそらく、マンツーマンハイプレスをすればある程度勝ち点は確保できると想定していたと推測します。

しかし、絶不調の広島には何とか勝てたものの、その後2連敗。おそらく相当焦っているはずです。

この先も続く上位勢との戦いも、厳しい結果になる可能性の方が高いです。

序盤、6試合勝ちなしの時点で我々は相当危機感は高かったですが。

そもそも、長谷川監督になって4年、チームはほとんど進歩していません。攻撃時の連動性は多少向上しましたが、毎試合得点できるレベルには到達はしていません。逆に、ビルドアップに注力したことにより守備組織が崩壊する、マイナスの影響が大きすぎます。

4年も任せ続けている時点で、フロントの責任が全てだと感じます。

GW明けの連戦終了時点に何か動きがあるのか。

それとも、現状のまま、名古屋より下に沈んでくれるチームが3つ出てくることを祈るのか。

どのような決断を下すのでしょうか。

チームの皆さん、厳しい戦い、お疲れ様でした。

2つのバナーをクリック、もしくはポチッっとお願いします(名古屋グランパスの人気ブログの一覧画面が表示されます)。

にほんブログ村 サッカーブログ 名古屋グランパスへ

コメント