特異な戦術で注目を集める、サガン鳥栖との一戦、1対1の引き分けとなりました。
先発は、予想通り、神戸戦と同じメンバーとなりました。

鳥栖の運動量、連動した動きに手を焼きながらも、名古屋も時折するどい攻撃を見せ、引き分けに持ち込んだ試合でした。
試合経過
試合は前半2分、CKから酒井かと思いきや、相手DFのヘディングがオウンゴールとなり、幸先よく名古屋が先制します。
この日の名古屋は、選手間のポジショニングをそれぞれが意識しながら、連動した守備組織をしけていました。残念なのは、その上でボールを取りに行くデュエルで戦っていたのが、DFラインとボランチ二人くらいしかいなかったことです。それでも、殺到する鳥栖選手の攻撃を何とかしのいでいきます。
前半8分、チアゴが負傷で、藤井に交代です。想定外ですが、リーグでも見てみたかった藤井の登場には期待が高まりました(チアゴは裂傷とのことで、大事には至らず、良かったです)。
鳥栖の前からのプレスが厳しく、名古屋の攻撃も膠着気味です。そんななか、前半29分に、DFのクリアボールを鳥栖に拾われ、同点ゴールを許します。吉田の裏を狙われ、クロスが上がります。一度はクリアしましたが、そのボールを拾った鳥栖の福田選手が気合のシュートです。オウンゴールの汚名返上のゴールでした。
名古屋もしっかり走って守っていましたが、ボールの出しどころを潰すところまでは厳しく行ってなかったので、失点に対する不安がつきまとう中での失点でした。
鳥栖は名古屋の両サイドバックの裏を狙ってきていました。定石通りの攻めです。名古屋もギリギリで守りきります。ときおり見せる名古屋の攻撃も、得点までには至りません。鳥栖が攻め、名古屋が守ってカウンターの構図で前半終了です。
後半に入り、両サイドの裏はマテウス、相馬ともにケアするように指示があったのか、何とか崩壊を防ぎました。
60分ごろから、名古屋が運動量の差で劣勢になりつつありました。
70分に、阿部、長澤IN、レオシルバ、仙頭OUT。阿部がトップ下です。
さらに80分に、柿谷、甲田IN、相馬、マテウスOUT。阿部が左、柿谷トップ下です。
鳥栖の猛攻をしのぎつつも、途中交代の柿谷や阿部のダイレクトパス、甲田のドリブルなども織り交ぜつつ惜しいチャンスも作りましたが、1対1のまま、終了です。
感想
鳥栖の運動量、連動した攻撃を名古屋がしのぎ、引き分けに持ち込んだという印象です。
名古屋も前から連動して守備のポジショニングを取りましたが、ボールを取りにいくアグレッシブさまではなかったため、鳥栖の攻撃にさらされる時間が長くなりました。酒井は相変わらずの運動量でチームを引っ張ってくれました。
しかし、レオシルバや宮原、吉田ら守備陣のデュエルが前線の選手にも欲しかったところです。ボールの出し手がフリーで危ない場面を招きました。
攻撃では、レオシルバのゲームメイク、相馬のドリブルや、各選手がパスでつなぐ攻めがあり、DF裏を狙う場面も見られ、惜しい場面も作りましたが、追加点には至らずでした。
収穫と課題
良かった点は、チアゴと交代して入った藤井が、安定した守備を見せてくれました。レギュラークラスとして、活躍できそうです。
また、途中交代で入った阿部、柿谷が、意表を突くダイレクトプレーで攻撃を組み立ててくれました。惜しいチャンスも作ってくれました。ある程度運動量がある阿部のトップ下はありです。
甲田もリーグ戦でもドリブルは通用すると確認できたと思います。
一方課題は、やはり前線からのアグレッシブな守備が無かったことでしょうか。戦術的な指示があったと思います。しかし、デュエルで奪う守備こそが今年の名古屋に最も必要なプレーだと思うので、少しずつできるようになって欲しいです。
そして、柿谷はやはり後半のスーパーサブとして使うのが適していると感じました。敵選手も疲れた状況なので、柿谷の弱みが薄れ、攻撃力はより効果を発揮したと感じました。リーグ、ルヴァン共にスーパーサブとして、短時間に全力で走り切り、得点に絡むプレーでチームに貢献して欲しいです。
次は、12日の王者川崎戦です。一週間空いてしまいますね。
川崎は、今日の鳥栖をさらに強力にしたイメージです。現状の名古屋では分が悪いかもしれませんが、前からデュエルしてアグレッシブに守れば、勝機も見えてくると思います。
試合とは関係ないのですが、DAZN?の女性レポーターの質問が芯を食っていて、長谷川監督を結構えぐってくるのが少しおもしろかったです。長谷川監督の大人の対応が見られました。
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