今現在の名古屋のサッカー、攻撃と守備、今後の予想

グランパス

昨日一昨日と、今の名古屋について感じていることを書きました。

リンク 鳥栖との差、チームの組織力名古屋の戦い方で気になったこと

今日は、今の名古屋のサッカーとはどのようなものなのか、一旦まとめてみたいと思います。

攻撃面

今年、攻撃面で大きく変えたのは、相馬とマテウスの位置を入れ替え、サイドからクロスを上げる攻撃を主軸にしたことです。

昨年は、相馬とマテウスがゴール前に切り込んでシュートを狙うのがサイド攻撃の主軸でした。マテウスが7点、相馬が2点(アシストが8です)獲っています。

しかし、今年はトップに酒井が入ったこともあり、クロスを酒井が決める形を攻撃の最優先の狙いとしています。この形で惜しいシーンもいくつかありました(残念ながら得点はまだ決まっていません)。

また、もう一つの狙いは、FWに相手DFの裏を狙わせることです。酒井やマテウスがDF裏を狙って走り出すシーンがよく見られます。パスを出せない場面もありますが、ハマれば即決定機につながりやすい攻撃です。

中央からは、レオシルバのゲームメイクに、仙頭の気の利いたプレーなども絡め、連動した崩しを狙います。

さらに、試合終盤など得点が欲しい場面では、サイドバックがかなり高い位置を取り、人数をかけて得点を狙いに行く場面も見られます。

守備面

酒井、先頭がそろったときは、前線からプレッシャーをかけにいきます。しかし、現状はボールを奪うというよりは、相手のプレー選択肢を制限するところが狙いのようです。

中盤から後ろは連動して動きますが、ここでもボールを奪いに行く意識は低いです。どちらかというとリトリートになってしまう場面も多く、ピンチを招く原因にもなっていると思います。

レオシルバが入って、彼が積極的にボールを奪いに行く場面がよく見られます。しかし、それ以外の選手が積極的にボールを奪いに行く場面は多くありません。

選手全員で連動することを意識して動いていますが、今はまだプレス戦術には至っていません

これからどう進むのか?

名古屋の基本的な戦術は、ボール保持ではなく、奪還からの速攻狙いです。ポゼッション率が低いですが、時折良い攻撃を見せているので、目指す方針での戦いはできていると思います。

この先どう進化していくのか、長谷川監督の言うアグレッシブなサッカーの具体性がまだ見えてこないので、推測で書いてみます。

基本的には、アグレッシブなプレスからのカウンターを構築してくると予想していましす。今の戦い方はこの方針に沿っていると思います。ただ、それにしてはプレスの積極性が低いと感じます。

さらに、特にルヴァンカップで柿谷をフル出場させたことで、堅守速攻の方針がブレてしまったようにも感じています。攻撃特化型の選手である柿谷を主力として起用すると、堅守速攻というチームカラーからどんどん離れてしまう気がします

堅守速攻がチームに定着した上で、オプションとして柿谷を取り込んでいくのならば、問題なかったと思いますが、チームの形を作り上げる段階で、チームカラーにそぐわない選手を重用してしまうと、チーム作りを難しくしてしまうと思います。

この先、長谷川監督の目指すアグレッシブさがよりはっきりしてくると思いますので、実は今回書いた内容と全く外れたところを目指している可能性もあります。そのあたりも、今後の試合でどうなるのか見ていきたいです。

私が個人的にこうなってほしいという要望

私個人としては、今年は本当の意味での守備の強さが構築できれば大成功だと考えています。むしろ高度な速攻の構築と、上位進出は来季からでも良いと考えています。攻撃に関しては現状のままでも、守備さえ固まれば、ある程度得点を取れる優秀な選手がそろっていると思います。

チームとして本当に強い守備ができあがれば、来季以降は真の強豪チームとして、リーグ優勝を狙えるチームに変われると思います。

ちなみに、私が言っている本当の意味での守備の強さとは、強固なプレッシングサッカーのことです。全選手が連動して相手選手の自由を奪っていき、追い込んでデュエルでボールを取りきるサッカーです(しかし、見ていて楽しいのは連動したパスサッカーなので、守備組織ができあがったあとは魅力的な攻撃の構築を期待しています)。

本当に強いチームになるために、とても大切な今シーズン、これからどうなっていくのか、楽しみにしています。

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